【筑後地区】白内障手術の費用はいくら?保険適用と自己負担の目安を解説
白内障は加齢とともに誰にでも起こり得る病気です。
視界が白っぽくかすんだり、夜間のライトがまぶしく感じたりすることで生活に支障をきたし、やがては手術が必要となります。
近年は手術の安全性が高まり、多くの方が日帰りで治療を受けられるようになりました。
しかし、手術を考える際に患者様が最も不安に思うのが「費用」です。
医療保険が適用される場合と自由診療になる場合があり、自己負担の割合によって支払う金額が大きく変わります。
この記事では、白内障手術の費用の仕組みをわかりやすく整理し、自己負担の目安や公的制度の活用方法まで詳しくご紹介します。
白内障手術とは?
白内障は、水晶体と呼ばれる目のレンズが濁ってしまうことで起こります。
濁りが進むと、眼鏡やコンタクトでは矯正が難しくなり、視力の低下が日常生活に直結するようになります。
手術では、濁った水晶体を取り除き、代わりに人工の眼内レンズを挿入します。
近年は小さな切開で済む方法が主流となり、手術時間は片目で15〜20分ほどです。
身体への負担が少ないため、多くは日帰りで受けられるようになっています。
費用を左右する主な要因
レンズの種類
最も大きな違いは眼内レンズの種類です。
単焦点レンズは遠くか近くのどちらかに焦点を合わせるタイプで、標準的な治療法として健康保険の対象となります。
これに対して多焦点レンズは、遠くも近くもある程度見えるように設計されており、利便性が高い反面、保険が効かない自由診療や「選定療養」として扱われることがあります。
その場合、レンズ代は全額自己負担となり、費用は数十万円にのぼることがあります。
自己負担割合
同じ手術でも、患者様が支払う金額は年齢や所得によって変わります。
現役世代の方は3割負担となる場合が多く、70歳以上の方は1割または2割負担になることが一般的です。
入院か日帰りか
日帰り手術が主流ですが、全身疾患がある方や合併症を抱えている方では入院が必要になる場合もあります。
入院になる場合は、入院費や食事代、差額ベッド代もかかります。
その他の費用
手術そのものの費用に加え、術前の精密検査や術後に必要な点眼薬、数回の通院費などがかかります。
総額を考える際には、これらも含めて把握しておくことが大切です。
保険診療での費用目安
単焦点レンズを使用した標準的な白内障手術の費用は、片目あたり以下のようなおおよその自己負担額となります。
1割負担の方は約16,000円
2割負担の方は約18,000〜20,000円
3割負担の方は約45,000〜50,000円
両目の手術を行う場合は単純に倍になりますが、短期間に行うと高額療養費制度の対象となり、実際の負担額はさらに軽減されます。
高額療養費制度で負担を抑える
白内障手術は両目で行う方が多いため、医療費が高額になるケースもあります。
このような場合に役立つのが「高額療養費制度」です。
この制度を使うと、ひと月に支払う自己負担額が所得に応じた上限を超えた場合、超えた分が払い戻されます。
あらかじめ「限度額認定証」を申請しておけば、病院の窓口での支払いが最初から上限額までに抑えられるため、まとまった出費を避けることができます。
特に短期間に両目の手術を行う場合には、経済的な安心につながります。
多焦点レンズを選ぶ場合の費用
「眼鏡を使わず生活したい」という方に人気なのが多焦点レンズです。
遠くと近くの両方に対応できるため便利ですが、自由診療の扱いとなることが多く、片目で40万〜70万円程度かかる場合もあります。
レンズの種類によって見え方や慣れるまでの期間が異なるため、費用だけでなく生活スタイルや希望する視力に合わせて慎重に選ぶことが重要です。
手術前に確認しておきたいこと
実際に手術を受ける前に、次のような点を整理しておくと安心です。
まず、自分の負担割合が1割なのか2割なのか、あるいは3割なのかを確認しましょう。
そのうえで、保険診療にするのか自由診療を選ぶのかを整理しておくと安心です。
両目の手術を希望する場合には総額がどの程度になるのかを把握し、高額療養費制度が利用できるかどうかもあわせて確認しておくと安心です。
また、術後に必要な通院の回数や点眼薬の費用なども含めて、医師やスタッフから見積もりをもらっておくと、想定外の出費を避けることができます。
術後にかかる費用と生活への影響
手術後は数回の通院が必要です。
目の状態を確認する診察や検査、処方される点眼薬の費用が追加でかかります。
これらは大きな負担ではありませんが、術後のケアに欠かせない部分です。
また、手術を受けた後は光の感じ方が変わることもあり、慣れるまでに時間がかかる方もいます。
費用のことだけでなく、術後の生活についても事前に説明を受け、納得したうえで手術を決めることが大切です。
費用の不安は早めに相談を
白内障手術の費用は、選ぶレンズや保険の負担割合によって変わります。
標準的な単焦点レンズであれば片目で1万5000円から5万円程度、多焦点レンズを希望する場合は数十万円と大きな差があります。
両目の手術では負担がさらに増えますが、高額療養費制度を利用すれば上限額を超えた分が払い戻され、経済的な不安を和らげることができます。
費用が不安で迷う場合も、医師に相談し治療方法を確かめることで、納得して前に進みやすくなります。
当院では、患者様一人ひとりの生活スタイルやご希望を丁寧に伺い、最適なレンズや治療法をご提案しています。
費用に関する不安も含め、どうぞお気軽にご相談ください。
筑後地区で目のことでお悩みの方は「龍眼科」へ
龍眼科は、昭和3年に柳川の地で開院し、96年間地域の皆様の健康を支えてまいりました。
当院は、小さなお子様からご年配の方まで、皆さまに安心して通院いただけるよう、快適な環境と様々な設備を整えております。
目のことで少しでも気になることがあれば、まずはお気軽に福岡県柳川市「龍眼科」へご相談ください。
どんな小さな悩みでも、お手伝いできることがあると思います。
信頼される眼科医療を提供し、これからも地域の皆さまに寄り添ってまいります。
龍眼科
〒832-0076 福岡県柳川市坂本町26-1
TEL:0944-73-0880