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硝子体注射

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硝子体注射とは

硝子体注射

硝子体注射は、VEGF(血管内皮増殖因子)という新生血管の成長を促す物質を抑える薬剤を、直接硝子体に注射する治療法です。
VEGFが過剰に生成されると、加齢黄斑変性糖尿病網膜症、網膜静脈閉塞症などが発生し、視力の低下や失明のリスクが高まります。
硝子体注射は、新生血管の発生や成長を抑制し、視力の維持や改善を目指す治療法です。

定期的な検査・治療が大切

硝子体注射は従来の治療法と比べて高い効果があるとされ、現在では加齢黄斑変性、糖尿病黄斑浮腫、網膜静脈閉塞症などの治療において第一選択肢となっています。
ただし、この治療法には再発リスクがあるため、症状が改善しても定期的な検査や治療を継続することが重要です。
定期的に検査を行い、眼内の状態をチェックすることで、最適な治療のタイミングや必要性を判断します。
継続的な通院により、患者様に最適な治療計画を立てることができます。

注射の間隔や回数

硝子体注射では、治療の初期段階として通常1ヶ月に1回の注射を3ヶ月連続で行い、その後、2~3ヶ月ごとの定期注射や経過観察を行います。
注射の間隔や回数は、患者様の症状や進行度に応じて調整します。

硝子体注射の適応疾患

加齢黄斑変性症

加齢黄斑変性症は、黄斑部に障害が生じ、視野の中心が歪んだり暗くなったり、欠けて見える進行性の病気です。
放置すると視力が急速に悪化し、最終的には失明に至ることもあるため、早期発見と早期治療が重要です。
硝子体注射は、この疾患に対して最も効果的な治療法の一つです。

糖尿病網膜症に伴う黄斑浮腫

糖尿病網膜症は、糖尿病の合併症で、長期間の高血糖が原因で網膜の血管が詰まり、異常が生じる病気です。
放置すると、出血やむくみが進行し、視力低下や失明のリスクが高まります。
硝子体注射は、糖尿病網膜症に伴う黄斑浮腫の改善に効果的です。

網膜静脈閉塞症に伴う黄斑浮腫

網膜静脈閉塞症は、網膜の静脈が詰まり、血流が悪化することで出血やむくみ(黄斑浮腫)が引き起こされる病気です。
黄斑浮腫が発生すると視力が急激に低下することがあり、硝子体注射はこの黄斑浮腫の治療に有効です。

強度近視による脈絡膜新生血管

強度近視の方に発生する脈絡膜新生血管は、脈絡膜から異常な新生血管が発生し、眼底で出血やむくみを引き起こす病気です。
強度近視の5~10%の患者様に見られ、視力の急激な低下を引き起こすことがあります。
硝子体注射は、近視性脈絡膜新生血管の発生を抑制し、視力低下を防ぐ効果があります。