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眼瞼下垂とはどんな病気?まぶたが下がる原因と症状をわかりやすく解説

「最近、まぶたが重くて目を開けにくい」「周囲から眠そうに見えると言われる」
そんなお悩みを抱えている方は、眼瞼下垂(がんけんかすい)かもしれません。
眼瞼下垂とは、上まぶたが十分に持ち上がらず、視界が狭くなったり見た目に影響が出たりする病気です。
加齢による変化のほか、コンタクトレンズの長期使用や神経・筋肉の異常によっても起こることがあります。
症状が軽いうちは「少し目が重い」程度ですが、進行すると視界が遮られ日常生活に支障をきたすようになります。
さらに、慢性的な肩こりや頭痛を引き起こすケースもあり、放置は望ましくありません。
この記事では、眼瞼下垂の原因や症状、放置するとどうなるのか、治療法までわかりやすく解説します。

 

眼瞼下垂とはどんな病気か

まぶたが下がって視界が狭くなる状態

眼瞼下垂では、まぶたを持ち上げる力が弱くなり、黒目の上にまぶたがかぶさってしまいます。
症状が軽いうちは「少し視界が暗い」「夕方になるとまぶたが重くなる」といった違和感にとどまりますが、進行すると黒目の中央までまぶたが覆い、前をしっかり見られなくなることがあります。
その結果、車の運転や階段の昇り降りで危険を感じるようになったり、人の表情を確認しづらくなったりと、日常生活に影響が出てきます。

先天性と後天性の2種類

眼瞼下垂には、生まれつき筋肉や神経の異常によって起こる「先天性」と、大人になってから起こる「後天性」があります。
先天性は小児のうちに見つかることが多く、視力の発達に影響するため早期の治療が必要です。
一方、後天性は加齢による筋肉の衰えや腱膜の緩みが原因で、中高年以降に多くみられます。
コンタクトレンズや外傷など、日常生活の習慣や環境も関わるため「誰にでも起こり得る病気」と言えます。

 

眼瞼下垂の原因

加齢による変化

年齢を重ねると、まぶたを引き上げる「眼瞼挙筋」の力が弱まったり、それを支える腱膜が伸びたりします。
ゴムが古くなって伸びてしまうのと同じように、組織が緩むことでまぶたが下がるのです。特に70代以降になると発症率が高くなり、自然な加齢現象のひとつとして多くの方に起こります。

長期間のコンタクトレンズ使用

ハードコンタクトレンズを長年使用している方は、装着・取り外しの際にまぶたを引っ張る動作を繰り返すことで腱膜が伸びやすくなります。
20代や30代の比較的若い世代でも眼瞼下垂が見られるケースがあり、「コンタクトレンズ性眼瞼下垂」と呼ばれています。

外傷や手術の影響

目のけがや、白内障などの手術の影響でまぶたの組織が損傷し、眼瞼下垂を引き起こす場合もあります。
この場合は「片目だけ」など、左右差がはっきり出ることが特徴です。

神経や筋肉の病気

重症筋無力症や動眼神経麻痺など、全身の病気が原因になることもあります。
単なる加齢ではなく全身疾患が隠れていることもあるため、早めの診断が大切です。

 

眼瞼下垂の症状

視界が狭くなる

まぶたが黒目を覆うことで、上方の視界が見えにくくなります。
階段で足元が見にくい、信号が見えにくいといった危険を伴うケースも少なくありません。

見た目への影響

まぶたが下がると、眠そう・不機嫌そう・老けて見えるといった印象を与えがちです。
本人にとっては「目つきが悪い」と誤解されることもあり、対人関係や仕事での印象に影響することがあります。

慢性的な疲れや頭痛

視界を確保しようと無意識に額の筋肉や首の筋肉を使うため、肩こりや頭痛、眼精疲労が慢性化しやすくなります。
パソコン作業や読書など、集中力を必要とする場面で症状が強く出る傾向があります。

 

放置するとどうなる?

眼瞼下垂を放置すると、見えにくさが悪化して転倒や事故のリスクが高まります。
高齢者では骨折や寝たきりの原因になりかねません。
また、疲れや頭痛から外出が億劫になり、活動量が減って気持ちまで落ち込む方もいます。美容的な面でも「老け顔」「不機嫌そう」と見られやすく、自信をなくす原因になることがあります。

 

治療方法について

手術が基本的な治療

眼瞼下垂の根本的な治療は手術です。
まぶたを持ち上げる筋肉や腱膜を短くして引き上げ、黒目にかぶさっていた部分を改善します。
多くは局所麻酔で日帰り可能で、体への負担は大きくありません。

保険適用と自由診療の違い

視界が妨げられている場合は、健康保険が適用されます。
一方で「二重の幅を広げたい」「見た目を若返らせたい」といった美容目的では自由診療になることがあります。
どちらに当てはまるかは医師が診察して判断します。

手術後の経過

術後は腫れや内出血が数日~数週間出ることがありますが、時間とともに改善します。
多くの方が「視界が明るくなった」「疲れにくくなった」と効果を実感しており、見た目の若々しさが戻ることも少なくありません。

 

治療までの流れ

眼科での診察

診察ではまぶたの位置や視野への影響を確認します。
視野検査で「どの程度視界が狭くなっているか」を数値で把握し、必要に応じて手術を勧められます。

手術方法の選択

一般的なのは「挙筋前転術」と呼ばれる方法で、まぶたを持ち上げる腱膜を短くしてしっかり機能させる手技です。
皮膚のたるみが強い場合には、余分な皮膚を切除する手術を併用することもあります。

日常生活への配慮

術後は目をこすらない、激しい運動を控えるなどの生活制限があります。
洗顔やメイクも一定期間控える必要があり、医師の指示を守ることが回復のカギになります。

 

眼瞼下垂は生活と印象に影響する病気

眼瞼下垂は、まぶたが下がることで視界を妨げるだけでなく、頭痛や肩こりといった体の不調、さらには見た目の印象にも影響する病気です。
放置すれば生活の質が低下し、転倒や事故のリスクも増えるため、気になったら早めの受診が大切です。
手術で改善できるケースが多く、視界が広がることで生活の快適さや自信を取り戻す方も少なくありません。
「年齢のせいだから仕方ない」と諦めず、まずは当院までご相談ください。

 

筑後地区で目のことでお悩みの方は「龍眼科」へ

龍眼科は、昭和3年に柳川の地で開院し、96年間地域の皆様の健康を支えてまいりました。
当院は、小さなお子様からご年配の方まで、皆さまに安心して通院いただけるよう、快適な環境と様々な設備を整えております。
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